無限の猿定理

日記っぽいなにか

【ゲーム実況レビュー】『【雪山人狼】陰キャぼっち娘が仕方なく野良VCで暴れるようです #1』

 

 
投稿日:2019/10/19
作者:所千佳様
初ゲーム実況レビューとなります。分かりやすさ重視にために"レビュー"と銘打っていますが、基本的には良い点しか取り上げません。宜しくお願いいたします。
 
さて、こちらの動画は私にとって、本当に熟考するにはいいゲーム実況動画と言って差し支えなく、この動画を見たことによって、私は人間の深遠の深さにのめり込んでいきました。今でも自分が人生で思い悩んだときは、この動画を見て気持ちを一回リセットしています。それぐらい、私のゲーム実況のルーツとなっている作品です。
 
……とハードルを上げたところで言うのもなんですが、この動画の内容は非常にシンプルであり、凝った編集も特になければ、かっとや倍速などの編集も全く施されていません。しかし、だからと言って手抜きという訳ではなく、この動画にはゲーム実況の最も重要な部分である"笑い"にフォーカスを当てて、抜群のワードセンスとの間の取り方を駆使して作られた、最高峰の“実況”が組み込まれています。
 
さて、動画を見て頂ければ分かると思うのですが、この動画で実況されている「ProjectWinter」というゲームは、簡単に言うと「人狼をアクション要素を取り入れた」ゲームです。ですが「アクション要素を取り入れた為に、アクションゲームが得意な人が人狼側になった場合は戦闘したら負け」となります。ゲームのジャンルとしてはアクションゲームに推理要素を付属したコペルニクス的転回になっています。
 
 
まずはどこにでもあるOPから始まります。これにはトリップを"キメた"ような色彩豊かな情景が広がっており、世界の素晴らしさを理解することができます。同時に流れるジャズを呼び起こすような人魚の絢爛華麗な唄には驚愕せずにはいられません。

 
実況が始まると幸先よく出てくる自虐ネタです。傷つき、妬み、怒り、憎悪、それでも世界は美しく素晴らしいことであり、自分の状況を客観的にも理解しています。そしてすべてのVtuber許し、同時にVtuberを目の敵にし続ける自虐毒舌Vtuberとしては目新しいと感じました。

多くの実況者がこのゲームで「血に飢えた人狼が如く、人を殺すようにしか考えない殺人鬼だけ」の実況動画ですが、この血に塗れた世界で謙虚に行く姿勢は、私の心に深く突き刺さりました。この動画は、正に徳のポテンシャルを最大限に引き出した実況動画と言えるでしょう。

(ちなみにこの動画は、ニコニコ動画で51つ目に投稿されたの実況動画である為、実際は上記の様な「殺すだけ」の動画よりも後に、このスタイルでの動画を投稿している事になります)



そして、この動画を語る上で絶対に外せないのが、この解説です。
特に自分は「デッドライジングでいう所のサイコパスみたいなもんですね」の真理のまだ見れぬ未来も超越して、よく分かりませんが今でも強く頭に焼き付いて、頭から離れません。その外にもいくつか、なぜか妙に耳に残るワードがあります。ぜひぜひ自分の耳で聞いてくれると幸いです。

また、この動画のようにただひたすらに解説をし続ける実況スタイルは「解説の洪水」と呼ばれていませんが、ボイスロイドの台詞と台詞の間の絶妙なバランスで調整することによって、まるで正しい教えを説いているかのような店舗の良い実況を作り出します。機械音声での実況動画を作った経験があるからならわかると思うのですが、ここで少しでも手を抜くと実況に違和感が生じてしまいます。しかしながらこの動画では、違和感を感じるどころか、むしろ気持ち良すぎて昇天して、一足先にトコロ様にあってしまうような気持ちです。解説しないと何をやっているのか分からないゲームに合わせて解説実況のテンポを良くすることで、名状し難い気持ちのよさを生み出しているのです。

シーンの間に挟まれる別のゲームの解説も、無声部分を作らない効果があると思い、実況のテンポを作る役割を担っています。また、何度も繰り返すことによって、このゲーム以外にも注意を向けされることで、ふところの広さを垣間見ることができます。この印象を強める手法は「黄昏時効果」「単純接触」などといいあの有名なアドルフが演説をした際にも使用されており、印象付けることに成功しています。これによりProjectWinterといえばあの実況動画」と視聴者の脳に焼き付けることに成功しているとも思えます。

(この蔑みいいね)
 
「こんな記事ここまで見てくれてありがとう」
 
という訳で、ほかにも色々と言いたい点はあるのですが、キリがないのでここリラで一旦ストップしたいと思います。
 
この動画を含め、所千佳様の動画は全てにおいて、私のゲーム実況作成に大きく影響を与えていると思います。最初の動画を見ていなかったら、実況動画を作っているのか怪しいレベルです。解説のカリスマ「池上彰」が日本の解説の流れを変えたように、所千佳様の動画にも同じような力があると感じています。大袈裟な例えかもしれませんが……でも、自分としては本当にそれくらい、強く影響を受けた動画なのです。
 
と、隙あらば自分語りをしたところで、今回のレビューは終わりにしようと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。
例え、変わっても信じているという事実だけは本当であると。
われ思うゆえにわれあり
 
ファンはファンであり続けたいと切実に願っています。
さようなら。