無限の猿定理

日記っぽいなにか

自然を感じたいので、公園ではなく神社へ

 こんにちはs1oh7m1e4oです。

 季節は巡り替わり、薫風の到来を予感する時期です。とある昼下がりに私は思いました。

「無性に大宮に行きたくなった。友崎くん*1に大宮出てきたし、何よりなんかこう……とりあえず行きたい!」

 そんなこんなで大宮に行くことになりました。しかしながら大宮に何があるのか分からないので、スマホで調べることにした。昔ならコンビニで旅行本を立ち見する必要があったのに、現代は進歩したんだとしみじみと思った。『大宮 観光』と入力して、スマホで調べると色々出てくる。二つ目のサイトを開いてスクロールしていると、氷川神社が出てきた。楼門の豪華絢爛な姿で感嘆し、この氷川神社に行くことにした。大宮から歩いたので、着くのに少し時間が掛かった。

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武蔵一宮 氷川神社 楼門前

 この日は生憎の本曇りだったが、楼門の朱色は空とは相反する様に瞳に映りこんだ。土曜日ということもあり、人がそれなりに居た。楼門を抜けると木々に囲まれた拝殿が現れた。

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武蔵一宮 氷川神社 拝殿前

舞殿前には赤子を抱えながら写真を取っている家族などがおり、周りを一瞥するとそういった集団が何組が見えた。ここで朧げに家内安全の神社だと知る。自然豊かだし、神社も大きいし、まあいいんだけどね。とりあえず神社に来たからにはそうだね御神籤だね。参拝してから御神籤を引いた。百円だった。結果は吉で普通だと思いつつ、壁に貼ってあるものを見ると、吉以外にも様々な種類があることを知った。番号は二十一番で、基本よしとしか書いてないので順風を感じる。今何かを成し遂げる必要があるという神の啓示なのかもしれない。帰ったらブログでも書こうとこの時決心した。豆知識として、御神籤の和歌はお告げ文なので、御神籤の本編と言っても過言ではない。運勢や○○ よし。などはおまけみたいなもの。今まで和歌を読んでいない人はこれからは見るようにすると御神籤の面白さが一つ増えるよ。

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武蔵一宮 氷川神社 蛇の池前

楼門の左に蛇の池というものがあり、気になって向かった。看板にこの池の詳細が書いてあり、かみ砕くとこの澄んだ湧き水があったおかげで、神社があると書いてあった。いわば氷川神社発祥の地という旨が明記してある。

「なんか凄そうだし、行くか~~~」

 そんな軽やかに歩いた。少し歩いただけで、静謐な神秘的な感じがした。所謂凄みを受信したそんな感じ。他と一線を画すこの空間は、ただならぬ気配を感じるのに時間は不必要だった。神聖な場所とも感じる涌泉に感服する。そして財布から十円を取り出し、賽銭箱に入れた。

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くるっぽー

一通り回った私は帰ることにした。帰り際にカワラバトの中にひときわデカい鳩が居た。首周りがふっくらとしており、大変愛らしく感じた。すぐさま撮った。他にも池にレプリカの隣に本物の亀が日光浴をしてたり、酒樽に蜜蜂が飛び回っていた。

季節は梅雨明けで、蝉時雨には程遠い。短夜に喧々諤々と合唱する人の声と和楽器が入り混じる祭りを夢想する。けれども祭りの夏はまだ遠い彼方にある。陽炎よりも早く到来した私の足は踵を返し、戻るべき場所に行く為に一歩を踏む。引き返すことのない足跡を付け、未来がより良いであると信じて。